かごマット工法技術推進協会
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工法のQ&A

Q.17 「粗面メッキかごマット」を使用する場合の「特記仕様書の記載内容」を示して下さい。(淡水用)

河川の淡水区域用のかごマットで,本体網には滑面メッキ鉄線を使用し,「蓋網に粗面メッキ鉄線」を使用して親水者(子供)の滑りによる転倒に対する安全性を強化したかごマットです。(公的試験機関の品質証明取得)


【解説】

粗面メッキかごマットの工事特記仕様書 記載(案)

第1条
本かごマットの構造及び品質等に関する仕様は,工事発注図面,鉄線籠型護岸の設計・施工技術基準(国交省・平成21年4 月)(以下「技術基準」という)及び以下の条項によるものとする。

第2条
本かごマットに使用する鉄線は, 通常河川区域(淡水区域)用でよい。

第3条
かご網用鉄線の材質については,技術基準に基づく公的試験機関の品質証明書又は,公的試験機関の試験結果を事前に監督員に提出し確認を受けなければならない。

第4条
蓋網に使用する線材は粗面メッキ鉄線とし,摩擦抵抗は,技術基準が示す長期性能型とする。

第5条
本体網に使用する線材は滑面メッキ鉄線でよい。

第6条
線材の均質性については,線材の生産過程における,工場及び公的試験機関の品質管理試験結果によって確認するものとする。(基準・表─11による)

第7条
かご網構造の細部仕様は下記によるものとする。
イ,鉄線の結束は,1.5 回直接巻きとする。但し,蓋網での鉄線の結束は,リング方式でよい。
ロ,結束部では,作業者及び親水者の保安のため,線端末をかご網内へ折曲げる等の処置を講ずること。
ハ,いかなる部位においても溶接は行ってはならない。
ニ,金網と金網の連結の方法はコイル式とし,連結コイルの規格は下表とする。
コイルで連結する延長は,側網と仕切網,河川方向の底網と底網及び全構造の外周部については接続延長の全長を連結するものとする。
その他の部分は接続延長の1/2 以上( 1 本/m)を連結するものとする。